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ふぃふす☆すたぁ(2) @5thstar@mastodon.cosmicanimal.jp

6.2.1 人材に関する現状と課題
<新たな技術に長けた人材が重要になる>
別途提出した意見に書いたとおり、人材不足の原因は「圧倒的な供給不足」であるのだが、育成に対する認識においても、育成すべき人材が「IT人材」「コーディネーターやファシリテーター」とされている点は的外れである。
宇宙産業は現時点ではかなり「摺り合わせ技術」の要素が高く、ビジネス面のみに関わるメンバーに対しても最低限の技術的素養が求められ、ビジネスを考えるにおいても、地上の常識をベースに考えると、できること・できないことが大きく違うために的外れなビジネス戦略を考えてしまいがちである(たとえばコンステレーションでもカバーしきれない時間的分解能の低さや撮影角度など)。
IT業界でも、新しいビジネスを生み出すために真に必要とされているのは、コンピューターサイエンスを深く学んだ人材であるとされている(特に人数が少ない小国であれば、高い技術力でカバーが必要となる)。宇宙業界においても、同様の認識を持つべきではないか。

先読み進めたら "国内外の調整等について、ベンチャー企業等が迅速に手続きを進められるよう、総務省においては、マ
ニュアルを策定し、周知" ってあったわ…結構きめ細かく書いてるわ…しかし、 ”希望する事前公表資料提出時期の前々年度のうち(※衛星打ち上げの 2 年度前ではなく、さらに前)に、このスケジュール相談を” ってところで門前払い感半端ない。 "総務省から ITU に対して支払う費用は予算管理されており、いくらでも捻出できるというわけでもない" っていうところで費用支払いのやり方を変える気もないのでアレだ

4.1 宇宙機器産業の課題 <周波数調整への対応>
本課題は、新規事業者にとって最も高い参入障壁となっている。非営利目的であればアマチュア無線帯域を利用できるが、少しでも営利目的が重なってしまうとアマチュア無線帯域が利用出来ず、周波数調整に取り組まざるを得ないためである。民間は実は柔軟な資金・技術拠出は可能なのだが、その前提としてタイムリーに事業化できることが必要だが、周波数調整が2年以上掛かってしまうことがその阻害要因となるのである。
そのような重要な論点にかかわらずわずか4行で片付けられている点からも、民間のニーズを国が全く把握していない状況が垣間見える。
このように重要な本課題で、最もボトルネックとなっているのは総務省の担当課である。担当課に急ぎの依頼をしても、周波数調整を行う作業に必要な予算獲得をしてから実作業に入る流れのため、そこで1年を空費してしまう。事業者自身が国際調整を行うにしても日本の窓口は総務省にならざるを得ない。事業者側から費用を出してでも回せるようにする仕組みの整備は必須である。

折角パブコメ求められてるからこれからかくでー
書いたことの控えが残らないのでポストする

「宇宙産業ビジョン2030」を踏まえた今後の対応等に関する意見募集について
www8.cao.go.jp/space/public_co

【今日の人工衛星】5/9 2003年:はやぶさ(MUSES-C) 小惑星探査機、工学実験機。小惑星1998-SF36(打ち上げ後にイトカワと命名)との往復、サンプルリターンに成功。2010年6月13日に地球に帰還。

オリエンタルランドが舞浜を埋め立てるときの漁民との交渉のお話し。宇宙クラスタ的には「打上のために漁協のお偉方との酒に付き合う的川先生」を想像する人も多そうですが、舞浜の場合は漁民が2つの団体に分裂していて同時に接待して交渉したという話が書かれてて、より上手だ!と思いました。

加賀見俊夫(7)補償交渉 :日本経済新聞 nikkei.com/article/DGKKZO15996

まとめた当事者ももしかしたら既にここに参加しているかも知れませんが、一応替わって勝手にこちらでもシェアしておきます。
これまで一般公開されてなかったロシアのエネルゴマッシュの歴代ロケットエンジン展示室のレポートです。(羨ましい)
>NPOエネルゴマシュで出会ったエンジンたち
togetter.com/li/1108043

今日の日経の交遊抄は大平さんだったのか。
紹介されているのは川崎市青少年科学館の解説員(後に館長)若宮崇令さんと、毛利衛さん
※交遊抄は、日経最終面に書かれる、日替わりで有名人がお友だちやお世話になったひとを紹介する小コラム
// 星への導き 大平貴之 :日本経済新聞 nikkei.com/article/DGKKZO15999

GW中に行ってたモスクワ宇宙施設旅行組の旅行記のまとめがもう出来てたのでこちらでもシェアします。(羨ましい)
togetter.com/li/1107438

ああ、1つ書き漏らしていたこと。

宇宙スタートアップでの一番の懸念:
お金の出し手を気にしすぎて妙な品質のものを打ち上げて宇宙にごみばらまいて「やっぱ宇宙は厳密に管理しましょう」って世の中にされること
スタートアップを免罪符に適当に弾をぶっ放して問題起こして、他国に「日本もあんなてきとーに実験してるからウチもいいよね」っていう口実を与えること

この2点防ぐために安全弁やろうと思っていたんだけれど安全弁やるなと言われて出たんです、っていう、なにか起こったときの自分の免罪符代わりのtootをしておく

なので、宇宙クラスタ忘年会で応援してくれたみなさんにはもうしわけないな、とは思うんですが、まあネットビジネスの世界に帰ってきて半年という感じです

宇宙スタートアップの思い出 残念だったこと③
新しい世界をつくる視座を共有できなかった:
こんな風につぶやいたような、世界を変える仕事をしたい、って最初からいって、戦略を練って遂行させてくれ、っていってたんだけれど、結局理解したくないという返事をもらったのだと思っています。

このあたりの考えを共有するには、それなりに話す量、文章の量もいるわけですが、文章でのコミュニケーションは「一方的」と拒否され、小難しい話は「まあええわ好きにして」とスルーされるわりに、宇宙を実験場にする会社に相応しく必要最低限のルールを設計しようとしていた自分の作業を「庶務ばかりやる」と言われ。

世界を変えることはしたかった見たいだけれど、「すごいアートが世界の人々の考えを変える」系の方だけCMOに主張されて技術とか科学とかそういう話は「まあ別にいいんじゃないの」と流されたのも結果的には辛かったな。

ようやくロケット安くなってきたのだから、たとえば高度350km以下は(どうせ数年でゴミも含めて落ちるのだから)ちゃんと手順とか公開して、高度を上げまくること以外は好き放題してよい、というsandboxゾーンに指定して、とにかく自由にいろいろ試しましょう、ってのが宇宙を真に解き放つ行為だと思うんですよ。

そのためには同じ周波数での多重通信をしやすくする(アマチュア無線だと商売に流用できないから辛い)とか、いくつかの工夫はいるけれど、そうすれば、特定の国の軍事利用とかにされる懸念もなく、人類共通のフロンティアかつ遊び場として宇宙が息を吹き返してくれると思うんです。

っていう発想を、ビジネス相談うける前の年に読んだ、藤井太洋先生の「オービタル・クラウド」から頂いたわけで、登場人物たちのような素直な気持ちで宇宙を楽しい場にしていきたかった
twitter.com/garmy/status/45370

宇宙がなぜ停滞感満載かっていったら、試行錯誤できる遊び場がないからですよ。
結局技術革新の速度もビジネスの量も、地上に負けつづけですよ。
地上なら、人に迷惑が掛からない場所で好き放題に試験できるし、運用中のものも遠慮無く差し替えできるし、そんな地上での技術サイクルの早さに勝つにはもっと工夫が要る。
でも、打ち上げ費用たかいしなー周波数すくないしなーとかいって「長期間使うインフラビジネス」ばかりやっていたから、結局リモートセンシングと通信・放送と測位くらいしかものになっていないというね。そして、デブリが落ちてきにくい軌道に合わせたすごく「なにもしてくれるな」というルールで動く世界(とそれに対する反発としての「衛星破壊試験するわー」っていう少し前の中国)。

宇宙スタートアップの思い出 残念だったこと②
サイエンスをビジネスに、ができなかった:

サイエンスって最高のエンターテインメントだと思うんですよ。別に盛らなくても結果を丁寧に示せばそれはそれ自体でとても面白いし、裏の作りをしるともっと面白い。
それは、大科学実験って番組が成立しているとおり。
エンジニアリングだって同じように最高のエンターテインメントなんですよ。なんで工場見学で盛り上がるかっていったら考え抜かれたアウトプットは美しいし面白いからですよ。

別に「急にデカイビジネスにするのはゴールではない」のだから、「サイエンスの面白さがしっかり換金できる」ことを目指していてそういうビジネスモデルも考えているんだから、必要以上に盛って期待値高めてお金を引き出す必要はなくて(なぜならトラブルの元だから)、だから「嘘はつかないようにしよう」って言ってたんだけれど、ものすごく面倒がられた。

宇宙スタートアップの思い出 残念だったこと①続き

結局社長は幼児のように派手な映像があれば喜ぶだけで別にサイエンスの深みを知りたいわけじゃなかったっぽいし、CMOは結局アートが大好きってホームグラウンドに帰ってきて、あれだけ「サイエンスの会社だから考証もしっかりやろう」と言ってたのに、結局新作のティザーサイトは盛った映像にしちゃってますよね、そもそも流れる速度が速すぎるんですがあれなによ所詮広告業界の人だったんですか感。

自分は、アートの世界(ビジネス面も、現代芸術の最前線の方々も)を垣間見えたのはとても面白かったし、アートと予算と工期をバランスとりつつ考証も合わせてってニーズに応えきる人たちのプロの仕事も見せて貰ったし、広告業界がどういう理屈でお金を引き出すかもしれたし、幅が少しは広がったなぁと思ったんですが…

宇宙スタートアップの思い出 残念だったこと①
「宇宙の話」はできなかった:
宇宙兄弟の「宇宙の話をしよう」のシーン大好きで、そういう場面を切望していたわけですが、結果的には、社内ではそこまで深い「宇宙の話」はできなかった。近寄ってくれるかと思ったが結局みんな自分が好きなことだけをしたかった。
NVSさんのDVDの燃焼試験のあるじゃないすか。まあ僕なんかはアレを聞きつつGGとかエキスパンダーブリードとか二段燃焼とか思いながら、LE-7開発の過程の殉職者とかを思いながら、製造過程の匠の技とかを思いながら、でもそれをふっとばす勢いの良い姿をみてスッキリするわけなんですが、なんか後半は来客に「こんな面白いネタがすきな宇宙マニアがいるんですよ」って枕に使われてたのは(´・ω・`)だったなぁオタクとしては…
この前のFalcon9の事故ネタも「おいおいおいおいおい、衛星乗せてる会社にしてみたら笑い話じゃないぞこれアタヽ(д`ヽ彡ノ´д)ノフタ」って思ってたのにしゃちょー「わーいわーい爆発-」って見てたし。明日は我が身とおもわんのか社長。

宇宙スタートアップの思い出 良かったこと②補足
そういえば、宇宙基本計画工程表をあんなに細かく読み込むなんて思わなかったなぁー
コンサル時代に国の政策読み込んで特区申請とかをして、って杵柄が活きたなぁ

宇宙スタートアップの思い出 よかったこと②
宇宙(開発)について真剣に考えて動く時間を取れた:
趣味の人間がてきとーに隙間時間で考えることなんて所詮半可通にすぎない場合が多いわけですが、それを真剣に検証する期間が取れたのはよかったです。
SSO軌道つかったビジネス、ほんとだと回帰日数と刈り取り幅とか計算してフィージビリティー考えるべきですが、その計算をするなんてのは集中する理由つくれてこそでした。必死に数式読んでJ項だけ定数突っ込んでExcelにむりやりシミュレーターつくって赤道上のどの部分とおるんだ計算式つくったり(そして終わった後AGIのSTKの無料版落としてくれば十分じゃんと知るというね)。
あとはロケットお値段交渉とかそういう場も見て、くっそいい加減な人たちもいるんだなどこにでも、って当たり前の事実を知ったりしたのも良い思い出。